小説 雪かきと花びら

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雪かきと花びら第1話しとやかな獣②

俺はいつも通り昼の十二時に起きた。朝食もそこそこにドラッグストアに走り一番効きそうな風邪薬と栄養ドリンク、スポドリとレトルトのおかゆをカゴにぶち込んだ。そして鬼気迫る表情で会計してまたアパートまで走った。 台所の換気扇の下でのんびりと煙草を...
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雪かきと花びら第1話しとやかな獣①

俺は今、早朝の雪道を歩いていた。十二月三十一日の夜勤を終えて、職場から徒歩圏内の自宅へ歩いている。この意味がわかるか? 俺は職場で年を越してしまったのだ。そう、今日は元旦。新年早々このクソ寒い道を歩かされている。夜勤でボロボロの体で。 車道...
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雪かきと花びら短歌

快楽という名の翼くれてやる理性をトばす甘い苦痛で日の差さない西向きワンルームの退廃レッドブルだけが翼を授ける快楽に作法はいらない信じ合い羽を伸ばせた あなたとならば一線を超えてく俺とお前とのリミナル羽化するみたいに羽ばたくいじめぬく優しいご...